【皇室御用達】宮本商行 銀製品

皇室御用達
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銀に品格を与えてきた、日本の仕事 — 宮本商行【銀製品】

日本における銀製品の世界で、宮本商行は特別な位置づけで語られてきました。創業は明治期。以来、装身具や装飾品ではなく、器や調度といった「用の銀」を中心に、その技を磨き続けてきた老舗です。
華やかさよりも節度を、目新しさよりも完成度を。そうした価値観が、製品の佇まいから静かに伝わってきます。

明治から続く、銀工芸の本流

宮本商行は、日本における近代銀工芸の形成期から、その流れの中核にあったとされています。西洋から伝わった銀器文化をそのまま写すのではなく、日本人の生活や美意識に合う形へと落とし込んできました。
結果として生まれたのは、過度に装飾的ではない、端正で落ち着いた銀製品。その均整の取れた姿は、時代が変わっても古びることがありません。

「使う銀」という思想

宮本商行の銀製品は、飾るための工芸品というよりも、実際に使われることを前提としています。銀杯、茶器、花器、卓上小物。いずれも、日々の所作の中で自然に扱えるよう、重さや厚み、縁の処理まで細やかに配慮されてきました。
銀は手入れが必要な素材ですが、その手間さえも「使い続けるための工程」として受け止められる点に、この店の銀器の本質があるように感じられます。

かたちに現れる、抑制の美

宮本商行の製品に共通するのは、主張しすぎない造形です。彫金や文様が施されていても、それは決して前に出すぎず、全体の調和の中に収められています。
銀という素材が本来持つ光沢や重量感を活かし、余計な装飾で覆い隠さない。その抑制された美意識こそが、長年評価されてきた理由の一つでしょう。

工房に受け継がれる技と感覚

宮本商行では、今も職人の手による工程が大切にされています。鋳造、成形、研磨といった各工程には、長年培われてきた感覚が求められ、一朝一夕では身につかない技が息づいています。
均一さだけを追求する量産品とは異なり、わずかな揺らぎや表情が残る点に、人の手が関わる価値が感じられます。

節目の品として選ばれてきた背景

銀製品は、人生の節目や改まった場面で用いられることが多い素材です。宮本商行の銀器がそうした場で選ばれてきたのは、見た目の豪華さよりも、「間違いのないもの」という信頼があったからでしょう。
贈る側の意図や、受け取る側の立場を損なわない。その距離感の取り方が、非常に日本的です。

今、銀を手元に置くという選択

軽さや手軽さが重視される現代において、銀製品は決して効率的な道具ではありません。しかし、手に取ったときの重みや、使うほどに深まる光沢には、他の素材にはない説得力があります。
長く使い、手をかけ、次の世代へと渡していく。その時間軸まで含めて考えたとき、宮本商行の銀製品は、今なお有効な選択肢と言えるでしょう。

暮らしの中に、ひとつだけ確かな素材を。宮本商行の銀製品は、使い手の時間とともに、静かに完成へと近づいていきます。

画像出典
・宮本商行 公式サイト
・公開されている商品・工房紹介用素材