【皇室御用達】愛国製茶

皇室御用達
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日本茶の本質を静かに守り続ける老舗、愛国製茶

静岡に拠点を構える「愛国製茶」は、日本茶の製茶に一貫して向き合ってきた老舗として知られてきました。創業以来、時代ごとに変化する嗜好や流通のあり方を受け止めながらも、茶葉と製茶技術を中心に据えた姿勢は大きく揺らぐことなく続いているとされています。

派手なブランド演出や話題性を前面に押し出すのではなく、「どのような工程を経て、どのようなお茶として仕上げるか」に誠実に向き合う。その姿勢こそが、長年にわたり業務用・贈答用の双方で信頼を得てきた理由のひとつといえるでしょう。日本茶を“文化としての飲み物”と捉える視点が、製品の随所に感じられます。


製茶という仕事が担う、日本茶の品質

日本茶は、茶畑で摘まれた茶葉がそのまま完成品になるわけではありません。蒸し、揉み、乾燥といった工程を経て初めて、香りや旨み、色合いが引き出されるとされています。愛国製茶は、この製茶工程そのものに価値が宿るという考え方を大切にしてきた製茶会社です。

原料となる茶葉の個性を見極め、火入れの加減や仕上げの調整を行うことで、過度に主張しすぎない、しかし芯のある味わいを目指す。その結果として生まれるお茶は、日常的に飲み続けても飽きにくく、食事や和菓子との相性も考慮されたものとして評価されてきたようです。


流行に寄りすぎない、端正な味づくり

近年、日本茶の世界でも個性を強く打ち出した商品が増えています。その中で愛国製茶が目指してきたのは、誰かに強く印象づける味というより、長く付き合える味だといわれています。

渋み・旨み・香りのバランスを重視し、どこか一要素が突出しすぎない仕上がりは、飲み手の体調や季節によっても受け止め方が変わる、奥行きのあるものです。こうした控えめで調和の取れた味わいは、格式ある場や改まった席でも使いやすく、「御用達」として選ばれてきた背景につながっていると感じられます。


製茶会社としての矜持と、見えない仕事

製茶の仕事は、完成したお茶そのものよりも、途中の工程にこそ神経を使うといわれます。蒸し時間のわずかな違い、乾燥の進め方の調整など、細部の積み重ねが最終的な品質を左右します。

愛国製茶では、そうした目に見えにくい工程を疎かにせず、安定した品質を保つことを重視してきたとされています。その姿勢は、業務用として長年取引を続ける顧客が多い点からも伺えます。一杯のお茶の裏側にある仕事量を想像すると、その慎重さと責任感が伝わってくるようです。


贈答における日本茶という選択

日本茶は、古くから相手を気遣う気持ちを表す贈り物として用いられてきました。消えものではありながら、日常の中で確実に使われ、飲むたびに贈り主を思い出す。そうした性質を持つ点が、贈答品としての日本茶の強みだとされています。

愛国製茶のお茶は、過度な装飾に頼らず、中身で評価されてきたタイプの製品です。そのため、格式を重んじる場や、相手の嗜好が分かりにくい場合でも選びやすく、失礼になりにくい贈り物として位置づけられてきたのでしょう。


まとめ ― 日本茶の「当たり前」を支える存在

愛国製茶は、日本茶の世界で目立つ存在ではないかもしれません。しかし、日々の食卓や改まった席で「安心して選ばれるお茶」を支えてきた存在として、その価値は静かに積み重ねられてきました。

流行を追うのではなく、製茶という仕事の本質に向き合い続ける。その姿勢は、日本茶を選ぶ意味を改めて考えさせてくれます。特別すぎないからこそ、長く寄り添える——愛国製茶のお茶には、そんな魅力が感じられるのです。

画像出典:愛国製茶 公式サイト